今回の計画では、ところどころ私たちで工事をする場面があります。
設計は何十件としきましたが、DIYは初挑戦。楽しみです!
お客様の現場だと職人として素人な私たちが施工することはなかなか難しいので・・・せっかくの自宅。
職人さん気分でいろんなことに挑戦してみようと思います!
第一弾は、コンクリートスラブ天井の塗装です。
材料を買い揃えて・・・
いよいよ明日からスタートです!
今回の計画では、ところどころ私たちで工事をする場面があります。
設計は何十件としきましたが、DIYは初挑戦。楽しみです!
お客様の現場だと職人として素人な私たちが施工することはなかなか難しいので・・・せっかくの自宅。
職人さん気分でいろんなことに挑戦してみようと思います!
第一弾は、コンクリートスラブ天井の塗装です。
材料を買い揃えて・・・
いよいよ明日からスタートです!
私たちの家のスケルトン解体工事が無事完了しました。「壊す」というのは見ているとやはり少し胸が痛いです…。
「使えるものは大切に使う」という当たり前のことに対する罪悪感を感じるのです。
そしていつもこんな風に考えています。
「できるだけ長く愛され大切に使い続けてもらえるモノをつくろう」
そう心に刻み込んでいます。
「造る」というのは何となく「良いこと」、「壊す」というのは見るからに「悪いこと」、そんな風に考えてしまいがちですね。でも、「何となく造る」からこそ、「もったいない廃棄」が起こるのだと思うのです。
リノベーションは長く使えるところは残します。そして中に使う素材も時が経つほどに愛着の深まるものを選んでいます。そして何より大事なのは、住み手と造り手が向かい合ってきちんと暮らしを見つめて考えること。それが住まいをいつまでも大切に丁寧に暮らすことの基礎になるのではないかと考えています。
それではマンションの解体工事、コマ送り写真でその雰囲気を感じてください!
解体工事前の嵐の静けさです。
近隣のお宅には事前にご挨拶に伺い、工事の騒音をご理解いただくお願いをしております。
写真の手前側に解体された建材が山になり始めました。
良く見ると分別されているのがわかりますね。
最近は解体ででる廃棄物の処理は厳しく管理されています。
今回はアスベスト含有材は使われていませんでした。
壁と設備が全て取れたところで廃棄物を搬出しながら現場を片付けていきます。
大きなトラックに袋詰めされた廃棄物が要領よく積み込まれていきます。
現場は3階ですが、エレベーターが遠いため階段で手運び…。
大変そうでした~お疲れ様です!
一日目にでた廃棄物はその日のうちに全て運び出され、二日目は天井と床の解体でした。
やっかいだったのが床のワタワタ。ボンドでべったりくっついていました。
道具を使って丁寧に剥してくれた職人さん、本当にありがとうございました。
そしてこれが「私たちの家」のスケルトン現場です。マンションの造られ方も時代や設計によって様々です。今回は外壁面に型枠を兼ねた合板と一緒に断熱材がコンクリートに打ち込まれてるので残すことにしたため、外壁廻りはコンクリートが露出していません。
工事にかかったのは2.5日でした。
大きな騒音も発生し、同じマンションにお住まいの方々には多大なご迷惑をお掛けしました。
ご理解とご協力に心から感謝を申し上げます。
スケルトン現場。
荒れ果てた…雰囲気ですが、人は、大なり小なり、こんな箱の中に様々な工夫によって「生活する場所」をつくって生きているのです。
さあ、「私たちの家」をつくるぞ。
星名 岳志
社会に出て15年。様々な荒波に揉まれてきました。
その詳細はここでは控えさせて頂きますが、いろいろなタイプの建物や空間の設計を経験してきました。
住まいづくりの経験はまだ5年。毎日が精進です。
住まうところ、暮らすところである「家」。他の建築空間と異なる特徴のひとつは「人との距離」ではないかと思います。だから素材にはとことんこだわる必要があります。
壁に、寄りかかる、絵を飾る。
床に、あぐらをかく、寝転がる。
そのような行動があるのも住まいならではで、その素材の肌触り、吸湿、耐久性を意識します。
「4畳半の個室」のような小さな空間で長い時間を過ごすことも住宅の特徴で、心に働きかける、触れたときの音感、光の反射、香り、色あいまで考える必要があります。
本物とニセモノ。素材による住まいの違いは明らかなのですが、目に見える差がわかりにくいのでだまされてしまうのです。体感すれば絶対にわかるのですが…。
そう考え、私たちの家は体感の場としてみなさんに開放する予定で、現在工事中です。違いは最初に足を踏み入れた瞬間にわかると思いますが、良さはゆっくりくつろいだ頃に感じるものです。コーヒーを飲みながら…ぜひ。
ところで、我が家にはシマリスがいます。名前はグレンといいます。
冬になると椰子の実に穴を開けたお家に、細かくちぎった紙を一生懸命運び込んで眠ります。椰子の実の中は紙くずでパンパンです。きっと暖かいのでしょう。
シマリスにとっての椰子の実が、人間にとってはマンションのコンクリートの箱なのです。無機質で冷たい…。
そして、現在作られているマンションは新建材といわれる化学物質でできた材料をこの無機質で冷たい箱の中につめこんで出来ているのです。
シマリスの椰子の実に化学物質がぎっしり入っていたら…ぞっとします。
私はコンクリートの箱だからこそ、その中には人と環境にやさしい自然な素材を使いたいと思います。
これはけして贅沢なことではありません。コストも大きく変わらない…ではなぜ新建材ばかり使われるのでしょう。長年の工業製品をつくるメーカーの宣伝やエンドユーザーの認識違いや誤解によってここまで来てしまったのかもしれません。
日本には豊富な森があります。国産の杉は香り、肌触りとも住まいにマッチした素晴らしい素材です。また、森に植林された木を使ってあげることで山は整備され、山林災害を防ぐことにもなります。
もう一度本物の木の良さを多くの方々に知ってもらい、住まいの中に戻していきたいと思っています。
カタカナ単語シリーズです。これもホームページ制作をお願いしているDESIGN Oilの鴇崎さんからご指摘いただいた分かりにくい単語のひとつです。もともとは「骨組み」の意味らしいですね。
私たちが「スケルトン」というときには、「構造体や共用部だけを残して解体撤去した状態」のことを言います。
マンションの建設時の構造の考え方によって壊せない壁や柱があったり、マンションを縦に貫通する共用の排水管が専有部内にあるなどの場合があります。そういったものを残して、床、壁、天井、設備など全て壊して出してしまうと、ガラーンとしたからっぽの状態になるのです。それが「スケルトン」です。
写真はまさにスケルトン状態のマンションのリノベーション現場です。この写真のようにマンションは無機質なコンクリートの箱です。
この雰囲気、なんとなく洞窟のようだと思いませんか?
この中にあたたかく人間らしい居心地の良い新しい住まいをつくるという活動は、私の人類としての本能に訴えかける何かがあるらしくワクワクしてしまうのです。
先日、「リノベーション」って一般には分かりにくいのではないですか?というご指摘を受けました。
ネットなどを見てみるといろんな解釈があるのですね。
似ている言葉で「リフォーム」はもう皆さんご存知の通り、かもしれません。
しかし、ちょっと意味するところの範囲が広いのです。例えば賃貸アパートなどではそれまで住んでいた人が引越しした後に壁紙を張り替えるなど、表面だけのお化粧直しをします。これもリフォームです。
20年住んだマイホーム、そろそろお風呂やキッチンの設備を新しくしよう。これもリフォーム。子どもたちも独立し、我が家の生活も変わったから、部屋の間取りを変えよう。これもリフォームと呼ばれていますね。
実はこの業界も徐々に細分化が進み、それぞれの会社さんで得意不得意が顕著になっています。前の例でいくとアパートの壁紙を張り替えるなどは「原状回復」とも言って、通常、不動産屋さんの下請けになっている施工業者が行います。お風呂やキッチンの設備を新しいユニットバス、システムキッチンに単純に入替える工事は、安く早くをモットーにしている設備工事に強い会社がいます。私の感覚的にはこのあたりまでが「リフォーム」でしょうか。
では「リノベーション」とはなんだろう?
私たちにとって「リノベーション」とは…
お住まいになられている方と私たちとが時間をかけて考え、新しい暮らしをつくること、です。
住まい全体、あるいは一部分などの工事の規模は関係ありません。
もともとあった不満や心配事、ずっと抱えていた夢、将来への備えを、
みんなで考え、解決し、協力してつくる、それが「リノベーション」であり、私たちの仕事です。