マンションのリフォーム・リノベーション、新築戸建はハンズデザイン一級建築士事務所|千葉県 船橋市 東京

ブログ完成見学会

BLOG見学会 世田谷代田Kさんの家

こんにちは!
11月も中旬になり、2021年の終わりが見えてきましたね。

ハンズデザインは先月2件お引渡しがあり、大忙しの日々が続いていましたが、
今月に入り、少しゆとりを持って仕事に取り組めています。

天気が良く暖かい日が続いていますので、紅葉を見に出かけようかなー
なんて気持ちにゆとりが出てきました。

さてさて、たくさんの方にお越しいただいた世田谷代田のKさんの家、
来られなかった方のためにBLOG見学会開催いたします!

築25年、73平米、お二人暮らし、新たに中古マンションを購入してのフルリノベーションです。


既存の間取りは細かく部屋がわかれていて、窓から遠い玄関や廊下は真っ暗でした。
25年間一度も手を入れてなかったため、躊躇なくリノベーションができる状況だったのはとても良かったです。

8Fに位置するこのお部屋は、周りに高い建物もなく眺望がとても抜けています。
バルコニーがある方角が南、室外機置き場がある方角が東です。
どの窓からもたくさんの光が入り、誰からも見られる心配がない立地です。
もとの間取りはその良さを活かしきれていなく、もったいない!
というのが第一印象でした。

新しい間取りは、どこにいても光を感じられ、風も人も回遊できる間取りをご提案させていただきました。

Kさんからのご要望は、お二人のためのリモートワークスペースの確保、
趣味のお洋服と靴がきちんと整えられる場所をつくりたいということでした。

さて説明はこのくらいにして、早速完成したお部屋をご紹介します!

玄関を開けて最初に目にする光景はとても解放的です。

2人で一緒に出かけることが多いので、並んで靴が履けるように一番広いところで1.9メートルある
ゆとりのある玄関です。

靴箱は幅2mあり、靴やブーツ、傘などがたくさん入る予定です。

ハンズデザインではいまままで木の素材をそのまま使うことが多かったのですが、Kさんの家ではモダンで落ち着きのある雰囲気を目指し、グレーに塗装して木目が浮き出るようなデザインを採用しました。

靴箱の取手は塗らずにアクセントとしました。

玄関タイルは細かい大理石でできた、平田タイルさんのマーブルモザイク。

フローリングは表面の2mmがチーク無垢材の挽き板フローリングです。
挽き板フローリングを使う理由はいくつかあります。

①見た目が均一で綺麗
挽き板フローリングは綺麗な木目を選んで商品にしているので、均一な仕上がりになります。
無垢材は比較するともっと色々な木目があります。それが味なんですけどね。

②耐久性もあまり変わらない
無垢材の最大のメリットである、傷などへの耐久性も2mm厚無垢材の部分があれば
よっぽど重いものを落とさない限り、削ったり修復ができると考えています。
また床暖房を敷設する時は、床暖対応の無垢材よりもさらに安定していると思います。

③価格的なメリット
チークの場合は無垢材の中でも高価な材料なので、全て無垢材で行うと結構な金額になってしまいます。
とても安いわけではないのですが、コスト比較の選択肢として見ておいたほうがいいです。

玄関入った正面、クローゼットへの入口です。

色がついている壁は左官壁のシリカライム 。
大きな分類では珪藻土や漆喰などと一緒で、職人さんがコテで塗る左官壁になります。
違いとしては、原材料が音羽晶石と天然水硬性石灰を主成分としている無機素材でつくられていることです。

無機材料なのでカビることはなく、消臭効果や調湿効果も期待できます。

また他の左官壁よりも色幅がたくさんあり、調色して好きな色もつくれるので
デザイン的提案がしやすくご提案する機会が増えています。
濃い色もつくれるため、空間を引き締めるアクセントもつけやすいですね。

扉を開けると、クローゼットと書斎があります。

クローゼットはパイプも棚も設置できる可動金物を使っているので
自由にアレンジできて使いやすいと思いますよ!

幅95cmのスペースが6箇所、お洋服に囲まれて一覧できるので
お洋服好きとしては楽しい場所だと思います。

書斎は1.5畳ほどのミニマムなスペースですが、解放的な景色に助けられ、閉塞感はありません。
そして人気不動のアーロンチェア、いい椅子を買いましたね!

この書斎は2つの引き戸を閉じれば、リモート会議に対応できるように考えています。

キッチン側からの眺めはこんな感じ。
ちなみに奥様のリモートワークスペースはダイニングの一角です。

扉を閉めれば、かなりおこもり感があります。

Kさんの家の素晴らしい場所は、やっぱり見晴らしのいいキッチンです。
大きな窓があり、キッチン立つだけて気分が上がります。

ここからみる新宿の夜景も工事中に楽しませてもらいました。

アイランド側がガスコンロになったのは、この眺望を塞ぎたくなかったらです。

シンク側は幅約4mほどある巨大なキッチンです。

アイランド側のデザインは2種類の大谷石を貼り分けています。

壁のタイルはブルーのシンプルなタイルを選ばれました。

高さ方向に収納はつくらず、窓から下の高さで電子レンジなど全て収納できるようにしたので
スッキリとしたキッチンになりました。見た目以上にすごい収納量です。

天井羽目板はサーモアスペンという木材です。

一つ一つの金物にもこだわりました。

真鍮の取手は、使っていくうちに酸化して木と相性のいい色合いに変化します

天板は厚み4mm全てがステンレスでつくられたものです。
バイブレーション仕上げはステンレスの傷を目立たなくしてくれます。

最近の定番、洗剤ポケットのオーダー水切りかご。

キッチンの横には引き戸と通路を隔てて、寝室と洗面、ユニットバスがあります。

テレビ上のブラケット照明、柔らかい光で壁をほんのり照らしてくれます。
はじめてご提案したのですが、なかなか良かったです。
オーデリック(ODELIC)というメーカーのブラケットライトです。

寝室の広さをできるだけ確保したかったので、引き違わない引き戸をつくりました。

レールは一本、一番右は季節家電などほとんど開閉しない想定で
左はオープンで使用、洗面の横なのでパジャマやその着た洋服を干しておく場所として使います。

寝室横の洗面所とお風呂、突き当たりはトイレの引き戸です。
この流れの動線、個人的にとても好きで良くご提案します。
使い勝手いいと思いますよー。

身支度が重なるので蛇口は2つ、お掃除が大変なので洗面器は1つでワイドタイプをご希望されました。
右にはご主人専用のソープディスペンサーがついていたり、左には化粧用のホテルミラー。
カウンタートップは人造大理石となかなか機能的な洗面所になりました。

二人並んで顔を洗うほどの広さはないかもしれないですが
片方が使っていても、歯ブラシはできます。

東向きの寝室から朝日が入ってくるので、暗くなりがちな洗面所にも光が差し込みます。

最後にトイレです。
写真ではここが一番わかりやすいと思いますが、Kさんの家は全ての壁の色が淡いグレーで塗装してあり
空間に包まれるととても落ち着きのある空間になっています。

トイレのアクセントにもシリカライムの左官壁。

トイレの入り口が引戸のため、ペーパーホルダーを造作家具に設置しました。

足早ではありますが、ぐるっーと一周ご紹介してきました!いかがでしたでしょうか。


Kさんのご要望もあり、色合いにグレーをたくさん使い落ち着いた雰囲気にこだわりました。
木の扉をグレーに塗ったり、はじめてチャレンジすることも多かったですが
とてもいい住まいになったと胸をなでおろしています。
新しいチャレンジの機会をいただき、ありがとうございました。

最後にバルコニーからの眺望を動画でお楽しみください!
お引き渡しの日にようやく富士山と出会えました 笑

今年最後のリアル見学会は12月中旬ごろ(確定ではありませんが12/11,12)予定しております。
人間の視覚というのはすごいもので、写真や動画でどんなに説明しようとしても
やはり見て体験していただくのが一番わかりやすいものです。

参加できなかった方は、2021年最後の見学会でお待ちしております!

ブログ見学会 『南越谷Hさんの家』

こんにちは。今年2月に完成見学会を行なった南越谷Hさんの家、恒例のブログ見学会です。

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シンプルで落ち着いた雰囲気の中に、木でつくられた曲線の壁が印象的な住まいになりました!

Hさんは数年前からリノベーションの計画をあたためてきました。
30年間暮らしてきた場所ですが、キッチンが閉鎖的であったり個室が狭く仕切られ使いにくかったり、たくさんの不満がありました。
これからまだ長く過ごす場所なので、快適に気持ちよく暮らすため一度暮らしを見つめ直すことにしたそうです。
リノベーション前のプランは4LDK、73平米の広さで、ご夫婦・息子さんと猫一匹の4人家族です。

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リノベーション後のプランです。

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中央に位置する玄関はできるだけ光が感じられるように、南のリビング方向に向かって入る動線を意識しました

TKS_7226-1玄関を入り正面のくもりガラスの先は洗面所があります。

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シンプルで可愛らしいヘリンボーンのタイルが印象的です。

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玄関から見えやすい場所なので、生活感の感じやすい洗濯機置き場はプリーツスクリーンで隠せるようにしました。

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玄関からリビングへ向かう引戸はゆらぎのあるアンティークガラスを使い、中が見え過ぎないけれど光がやわらかく入ってきます。
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Hさんの家で特徴的な板張りの曲線壁は、ウォークインクローゼットとリビングを仕切る壁です。

家族3人分の洋服と布団や季節家電などを収納するウォークインクローゼットの位置は、最後まで迷いました。
もうすぐ独立するであろう子供部屋をリビングの横にして将来はアトリエとして使用するという方法も捨て難かったからです。
でも、最後はリビングの横では落ち着かないという息子さんの意見と、
ウォークインクローゼットとバルコニーの洗濯物を仕舞う動線がリビングの横の方がコンパクトなのでというHさんの意見でこの間取りにたどり着きました。

TKS_7004どこから見てもアクセントになる木の曲線壁。
角が立っていないので、存在感がやさしいです。
ツガの無垢材を加工して一枚一枚大工さんに張ってもらいました。

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圧迫感が出ないように木の壁は天井までいかない高さで抑え、上部はクローゼットの換気として解放しています。

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引戸の引手は真鍮の金物です。最初はピカピカですが、手の油などで使っているうちに木に馴染みやすいくすんだ色に変化していきます。

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ウォークインクローゼットの中は、可動パイプを使用した収納になっています。
自由にパイプの高さを変えたり、棚を後から追加することができます。
最初に洋服の物量や持っているものをお伺いして、それぞれに適した収納のご提案をしますが
家族構成に変化があると収納量も変化するので、長い目で見てそれに対応できる収納にしておくといいと思います。
引戸に姿見もついているので、この部屋で全て身支度を全て済ませることができます。

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細かいピッチでパイプを可動できます。

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キッチンは幅2m40cmの片側が壁に接しているペニンシュランタイプです。

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大谷石と無垢材を山形に加工したものを組み合わせた最近お気に入りのデザインです。
キッチンはとても大きな家具なので小ぶりに見せるため、一部分が凹んでいるデザインを採用することが多くなっています。

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Hさんの希望でシンクにステップをつけて、水切りプレートが置けるようにしました。
シンクの底はいつも綺麗だとは限らないので、野菜を洗ってちょっとおいておく場所として、茹でた麺類の水切り場として使用します。
魚のウロコを取ったりさばいたりする時も使用するそうです。

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大容量の食洗機があればこの水切りプレートも入ってしまうので、いつも綺麗な状態に保てます。
食洗機はスウェーデン生まれaskoの食洗機です。

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キッチン背面には食器や家電が入るたっぷりとした収納と、同じ並びにワークデスクとキャットタワーがあります。

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このキャットタワーからキッチンの戸棚上に登り、猫ちゃんが高みの見物ができるという計画です。
キッチンも含めて家具は全てタモ材の柾目を使用しました。

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キッチンの床は目地棒を入れてタイル風に見えるフロアタイル。リビングダイニングの床材はアメリカンブラックチェリーの無垢材です。

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キッチンからの景色は一番開放的です。コンロの前は耐熱強化ガラスを使い視界を防がないようにしました。
油はねが少し心配でしたが、入居後にお話を伺ったところほとんど飛ばないそうです。

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コンロ脇の壁は木の葉をモチーフにした『ニードル』(平田タイル)。私たちの家でも使用している、定番のモザイクタイルです。

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バルコニーに面した掃き出し窓の上に、洗濯物を取り込んで引っ掛けておくちょっとしたスペースをつくりました。
使っていないときも違和感がないようにタモの無垢材で、さりげなくまわりと馴染むように制作しています。

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テレビ台は背面に間接照明を入れることが多いですが、そのほうがテレビを見るときの液晶画面とのコントラストが減り見やすくなります。
正面の壁はさりげない左官壁です。夜になると壁の陰影が楽しめると思います。

次は北側のお部屋をご案内しましょう。

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北側の部屋の入り口は木の引戸とエキスパンドメタルでできた2枚じたての引戸になっています。
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エキスパンドメタルの引戸はプライベート空間には猫ちゃんの侵入を防ぎたいけれど、風を通したいときに使用します。

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家の中の網戸のようなイメージです。

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Hさんの家の北側のスペースには2つ部屋がありますが廊下が存在しません。
主寝室を通って子供部屋へ入ります。

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子供室の引戸です。右手の本棚が子供室まで続いていきます。

以前の間取りは完全にプライベートな2部屋にするために無駄だと感じる場所がありました。
寝ているときに息子が横を通るのは問題ないですよというHさんの一言で、可能性が大きく広がりました。

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子供室は決して広くありませんが、ベッドと机が置けて本が収納できる、ミニマムで使いやすいのではないかと思います。

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寝室の床は国産の伊予杉を使いました。節のないとても綺麗な木目の床材です。

最後にこだわりのディテールの紹介です。

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柔らかい曲線の玄関框。線で描くの簡単ですが、つくるのは大変でした。でも頑張った甲斐があったと思います。

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ステップが三角形のキャットウォーク。オブジェのような飾り棚としても使えます。

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下駄箱のマホガニーの取手。

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開き扉の取手。タモ材の扉にアクセントとしてマホガニーを使っています。

先日入居後のHさんの家を訪問しました。
どこにいてもストレスを感じない暮らしができていて、
住み心地もとても気に入ってくださっているようで本当に嬉しかったです。

恥ずかしがり屋の猫ちゃんとはまだ一度も対面できていませんが、
今度こそは伸び伸びと暮らしている姿が見れることを楽しみにご訪問したいと思います!

※南越谷Hさんの家 過去のブログ https://www.hands-a-design.jp/wp21/wp-admin/post.php?post=5261&action=edit

ブログ見学会「足立区のSさんの家」

こんにちは。今回ご紹介するのは足立区鹿浜のマンションリノベーションです。

2018年12月に完成し見学会を開催させていただきましたが、そのブログ版の開催です!

半年なんてあっという間に経ってしまうものですね。

00_Sさんの家

 

PLAN

お住いは公園に面した築15年目、85平米のマンションです。
インテリアの大好きな奥様が長い間暖めてきた様々なアイディアと想いに彩られた優しい木の家になりました。

大きな間取り変更はありませんでしたが、ひとつひとつの場所が丁寧に考えられていて、素材のセレクトも多様でユニークなので歩き回っているだけで楽しい気分になります。

01_玄関

玄関を入ると正面にやわらかな風合いのライムストーンの壁、その先に欄間ガラスから太陽の光が届く明るい廊下が伸びます。フローリングはメープルの無垢、寝室の引戸は樺の板目の突き板仕上げ、壁はホタテ塗装、収納の開き戸は壁に色合わせしたポリ化粧板にアクセントでアルダーの引き手を付けています。廊下はドアばかりになりがちなので、スッキリ見せるために収納のドアの存在感を壁と同色にして和らげています。

02_玄関収納

玄関収納もカバ桜板目突き板、土間は素焼き風のタイルです。

03_廊下

廊下を振り返った突き当たりには、暗い廊下に向けた小さな窓がありましたが、障子を入れて間接照明にしてみました。壁もさりげなく曲線にしています。

04_窓台

曲線の壁に付けた窓台です。軽く優しく見えるように加工しています。こういう小さな部分の遊びに力を注ぐのが私たちの楽しみです。

05_リビング01

LDKはL型のバルコニーに囲まれ、4つの大きな掃き出し窓からは公園と空の眺望、明るい陽の光がありとても明るいです。正方形に近い形でゆったりとしたボリューム感のある空間になっています。

少し変化をつける意味で天井の半分程度の範囲を栂の羽目板張りにしています。全体的に華やかで優しい木の色合いでまとまられました。見学会のタイミングでは間に合っていませんでしたが、木製の2重サッシ、木製のエアコンカバーもとりつけました。

06_リビング02

照明はベースをダウンライトに、ペンダント、間接照明、壁付ブラケットなど素敵な照明器具でどこをみても目が楽しくなります。

ルイスポールセンの照明器具が4台も!PH 3½-3とPH5とPH2/1とPH Hatです。本当にお好きなんですよね。

07_ライティングコントローラー

照明の回路が多いので、ライティングコントローラーでLDK全体を一体的に調節できるようにしました。

08_カーテンレール

リビングには来客時などに一時的に閉じたスペースが作れるようにカーテンレールが埋め込んであります。

09_飾り棚

壁の高さを揃え、水平方向の広がりのアクセントに飾り棚を付るデザインは私たちの常套手段となりつつあります。

10_引き手

収納扉の引き手のディテール。このひと手間で白い扉の質感がグッと上がる…と思ってます。

11_キッチンからダイニング

キッチンのすぐ隣にダイニングと軽いデスクワークのできるコーナーがあります。キッチンもカウンター収納も樺の突き板仕上げで造作しています。窓から公園の樹木が見えますね。この後、下から上がるタイプのスクリーンを設置しました。テーブルとペンダントライトも設計段階から検討してレイアウトを決定しています。

12_ダイニング

テーブルはエクステンションするとCH006、椅子はYチェアでお馴染みのCH24、いずれもカールハンセン&サン。

13_ダイニング収納

カウンター収納はテーブルと同じ高さなので広さを感じますね。上部の収納は食器を収納するガラス引き戸部分と書類を収納する跳ね上げ式の扉部分になっています。

14_収納

白いパネルをポンと押すとこんな感じで開きます。

15_シラス壁

上部収納の裏には間接照明が仕込んであるので、光の当たる部分の壁に左官のシラス壁を使って陰影を出しています。

16_引出し

17_プリンター収納

ワークコーナーの隣はお仕事用のファイルが入る引き出しとプリンター複合機がせり出してくるようになっています。

18_キッチン

キッチンは壁付きの2列型で奥に冷蔵庫と家電、パントリーがリビングから隠れた位置になるようにレイアウトしました。

19_パントリー

パントリーの炊飯器置き場と食材ストック用の引出し。その上に電気オーブンレンジを置きます。

20_シンク1

21_シンク2

シンクの形が少しユニークで浅くて広い部分があり、プレートがスライドできるようになっています。こんなオーダーもありなんですよね。想像以上に自由だなと感心しました。

22_キッチン水栓

美しいフォルムの水栓はちゃんとシャワーホースが伸びるようになっています。カウンターの素材はステンレスのバイブレーション仕上げです。壁は玄関のものより表情のある違う種類のライムストーン。悠久の時間の流れが詰まっているような不思議な雰囲気の石でついつい撫でたくなります。

23_ゴミ箱

シンク下のゴミ箱スペース。

24_コンロ1

コンロ側は奥様のご希望で無垢の木のカウンターに。油の飛びそうな範囲だけステンレスにしています。

25_コンロ2

4mm無垢のステンレスをフラットになるように埋め込んでスッキリ自然に見えるようにしています。

26_ハンドル

引き出しのハンドルは美しい樺の木目の邪魔にならない小さくてさりげないものをセレクトしました。

27_木目

木目がつながっているのがお分かりいただけるでしょうか?きれいですよね。

28_食洗機

今回はコンパクトなリンナイの食洗機になりました。フラップダウンの扉なので出し入れが楽です。

29_キッチン正面

キッチン正面は無垢のアルダー材をノコギリ型に加工したものと大谷石の中目です。木目に立体感が出ていい雰囲気です。

30_寝室

寝室は少し雰囲気を変えて淡い薄紅色の漆喰仕上げの壁、フローリングはスカンジナビアンリビングのプランク/アッシュ/ホワイトオイルが選ばれました。出窓の腰壁に使っているのはヒノキです。この後で木製の内窓が付いて、黒いサッシも目立たなくなりました。

31_漆喰

漆喰の手仕事感と柔らかい陰影がいいですね。

32_フローリング

北欧のフローリングは繊細ですごいクオリティでした。

33_洗面室

洗面室はナラ材の名栗加工のフローリング。浴室の出入り口部分はサーモタイルにしています。壁は少しくすんだ漆喰の左官、天井は青森ヒバの羽目板張りです。壁に埋め込んだ鏡収納もデザインしました。カウンターはサイルストーンのブランコメープルにオーバルのアンダーカウンターボウルです。洗濯乾燥機はミーレのものです。海外製の洗濯機、良いですよね。ビルトインの方が絶対良いと思うので、日本でも作ってくれると良いのですが。タオルウォーマーも素敵です。

34_洗面床

名栗加工でナラ材の木目が揺れているような面白い表情。

35_収納

洗面の背面側はたっぷりの収納と作業カウンターがあります。

36_ユニットバス

最近になってユニットバスのクオリティが良くなったように思います。照明やデザイン、居心地のことに気配りが感じられる商品が出てきたことがうれしいです。

37_トイレのコピー

広々明るいトイレです。便器はハンスグローエ、自動水栓はTOTO、手洗い器はリラインスのものです。壁は漆喰左官。今回の漆喰は寝室、洗面含めスイス漆喰のカルクウォールです。タイルが良い表情です。床は東リのフロアタイル。

38_手洗い器のコピー

水栓取付部分は目立たないようカラーガラスでさりげない感じにしました。

39_自動水栓

トイレの場合、できれば自動水栓が便利ですね。

40_フロアタイル

フロアタイルは目地を入れて使うと良い感じです。

41_Sさんの家

今回のブログ見学会は以上になります。楽しんでいただけましたか?

先日Sさんからお食事会にご招待いただいて素晴らしい時間を過ごさせていただきました。北欧の家具やテキスタイルでまとめられたインテリアは溜め息が出るほど美しく楽しかったです。遠くないタイミングで「みんなの家」でご紹介できると思います。お楽しみに!

Wさんの家ブログ見学会

こんにちは。梅雨入り間近、いかがお過ごしでしょうか。
少し前に見学会をさせていただいたWさんの家、恒例のブログ見学会です。

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築16年のマンションを購入してのリノベーションです。
もともとは部屋が細かく仕切られたいわゆるマンションらしい70平米・3LDKの間取りでした。

Kizon

新しいプランは風と光を感じられ、回遊性のある動線を大切に考えました。

WatabePlan

Wさんの家は、入った瞬間にパッと気持ちが明るくなる玄関です。
ヘリンボーンのデザインパネルや、光を取り込むためのアンティークガラスを使ったガラスのパーティション。
そしてその先にうっすらと見える、リビングの楽しげな風景。

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ゆらぎのあるアンティークガラスは、光を通す透明感を残しながら、
その先に見えるものの存在感が程よくボカしてくれます。

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パーティションの先は寝室があり、その窓からの光を取り込むことで、光を感じられる玄関になりました。

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ストロングウォーターという模様です。水面が波打ったような雰囲気がありますね。

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玄関正面の扉は、トイレへの入り口です。

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全体的に落ち着いた雰囲気の中に、平田タイルさんのPUZZLEというタイルがアクセントになっています。
壁出しの水栓は先端の突起を右にひねると、水が出るシンプルなデザインのものを選びました。

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リビングはWさんのこだわりがたくさん詰まっています。
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どうしても実現させたかったルイス・ポールセンの照明『アーティチョーク』。
カッパー色(銅色)は住宅で使われている事例が少なく、
大きさと色が空間に合うか最後までドキドキしました。
でも、この照明を入れたおかげで、空間が一気に華やぎました。
テレビ台はタモ材で家具屋さんにつくってもらった、オリジナルの家具です。

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少し赤みのあるアメリカンブラックチェリーの床材とさわやかなタモの雰囲気がとてもいいです。
キッチン天井のルーバーもタモ材。アクセントの壁は、カラーワークスのソフトスウェード塗装。
北欧のビンテージ家具は吉祥寺の『velvet(ベルベット)』というお店でWさんが購入したものです。
キッチンのデザインは全体のバランスを考えて、大谷石をメインにしました。
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スツールを置いてアイランドキッチンを囲む時の足台は、タモの無垢フローリングに名栗加工を組み合わせたものです。

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IHはパナソニックの新しいモデルです。海外製のIHはかっこいいものが多いのですが、魚焼きグリルが欲しいという方には不評でした。魚焼きグリルがあり、トップがブラックでかっこいい機種はとても希少です。
レンジフードはセミオーダーのオールステンレスタイプ。シンプルな箱型デザインなので空間の邪魔になりません。

キッチンでこだわったのはとにかく使いやすさと便利さ。
共働きの家庭は家事を最小限に、でも食を楽しむ暮らしの豊かさを失わないキッチンがいいと思います。
そのためにはお皿洗いを減らす海外製の大型食洗機を入れることや、掃除の負担を軽減する工夫が必要です。

その一つとしてWさんが選んだ、自動水栓とソープディスペンサーはアメリカのデルタ社製の商品で静電気に反応して作動します。
人感センサーの商品はよくありますが、器具のどこに触れても(一部ダメなところがありますが)水と洗剤が出てくることが特徴です。
手が汚れていたら、ヒジでタッチしても大丈夫です。
濡れた手でハンドルを触る必要がないので、水栓周りが綺麗に保ちやすいと思います。

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シンク前の小窓は既存の窓に、内側から木製引違い窓をつけました。
冷たいアルミ窓の雰囲気がなくなり周りと調和がとれ、手元が明るいのが嬉しいですね。

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化学を専攻していたご主人こだわりのヘキサゴンタイルもいいですね。

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キッチンから寝室側を見た風景。
扉で仕切る必要がないときは、目線が部屋の先まで通ることでより奥行きを感じることができます。
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通路の途中にある洗面所です。

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もともとお風呂の窓(片開き+はめ殺し)として使っていたものですが、通風窓は他にもあるということで明るさを取込むための窓として残しました。壁付け水栓と鏡をつけるために窓の一部を利用しています。壁出しの水栓は日本メーカーのカクダイ製品。壁のタイルは平田タイル。洗面器はTFORMのCATARANOシリーズです。

洗面の背面には下着やタオルが置ける収納を確保することができました。
可動棚の正面に無垢の木のアクセントがあるのは、見た目以外にも役割があります。
通常は白いテープなどで板の切断面を処理をするのですが、テープは年数が経つと剥がれてきます。
切断面を木で処理することで、棚板を永く使うことができるんです。
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寝室はベットがないとイメージがつきにくいですが、ペンダントライトの中央にベッドを置く予定で、それぞれスイッチが別々にあり寝る前の手元灯になります。ペンダントライトは、北欧建築家アルヴァ・アアルトの『ゴールデンベル』。

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玄関との緩やかな境界。

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寝室からキッチンを眺めます。

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Wさんの家は、北欧の家具や照明が映えるように、建築側はあまり主張しすぎず、シンプルになることを意識しています。
余白には絵を飾ったり、植物を吊るしたり、暮らし方やしつらえ方の中でたくさん楽しんでもらえると嬉しいです。

先日入居後4ヶ月のお住まいにご訪問しました。
ご夫婦ともに家のことインテリアのことがとてもお好きで、
いろいろ調べて集めた家具や小物はどれもセンスが良く、さらに素敵な空間に進化していました。

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入居後の写真もHPでご紹介する予定なので楽しみにしていて下さい!

Mさんの家 BLOG見学会

こんにちは。今回はMさんの家をBLOG見学会でご紹介します。

PLAN

間取り図はこんな感じです。さあ、それでは行きましょう!

玄関を入る

玄関ドアから入るとゆとりのある土間のある玄関に入ります。正面に飾り棚、左手には下足入などの玄関収納が並びます。土間は色ムラのある長方形のタイルをランダムになるように貼っています。フローリングはチークの無垢フローリングです。

ガラス格子引き戸

玄関ホールは奥に引っ込んだ場所にあり、光は遠いのですが、透明ガラスから奥の明るさを引き込んでいます。ガラスの透明感が気持ちがいいです。大谷石の壁の明るい小窓はユニットバスに設置したすりガラスのFIX窓です。右手のドアはトイレです。

トイレ

トイレは磁器タイルの床と土壁(アイカ工業のジョリパット)の落ち着いた雰囲気です。LIXILの真っ黒のトイレは彫刻的な存在感です。壁出水栓とガラスの手洗器のカウンターはブラックウォールナットの無垢板です。

猫のレストルーム

こちらは2匹の猫のためのトイレを設置する場所です。

大谷石と窓

大谷石

2種類の大谷石を使っています。黒い部分の多さや、全体の色味の違いで、こちらは中目といいます。中目の方が野趣のある雰囲気です。

リビング

オープンスペースに入ります。右手がキッチン。左側の間接照明の部分にテレビを壁掛けにします。

リビング

天井近くにL字型に設置されている木製の棚はキャットウォークです。天井の木製ルーバーはタモの無垢です。

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猫の階段、その右が玄関へのアプローチです。

猫の階段

階段はオブジェのような雰囲気になりました。棚板に開けられた丸い穴が猫の動線です。

コンパクトなキッチン

勝手口とパントリー

キッチンの奥には勝手口のあるパントリーがあり、ワインセラー、冷蔵庫などが入ります。

変形のコ字型

L字型の本体と配膳スペースで変形のコの字型のキッチンです。

L字型のキッチン

ビルトインのガスコンロ部分は五徳が高いので、お施主さんと相談して一段下げることにしました。

配膳台

配膳スペースにアクセントで型ガラスと真鍮のフレームを使っています。

15 k9 チーク無垢カウンターと4mmステンレスのオーバーシンク

カウンターはチークの無垢板です。シンクは4mm無垢のステンレスでオーバーカウンターにしています。

リビングから寝室を見る

リビングから寝室を見ます。クローズにはなっていなくて、伸びやかにつながっています。

斜めの出窓

寝室にあるこの斜めの出窓は元々あったものです。斜めの部分があると光の当たり方が変わって素敵な雰囲気になりますね。

21 b8 クローゼット

寝室の奥にはウォークインクローゼットがあります。引き込み戸をルーバーにして通気性を確保しています。

ルーバー引き戸

繊細な陰影がいい感じです。

19 b11 猫の寝床

寝室の上部には猫たちの寝床もあります。下の四角の扉はL字型のキッチンのコーナーのデッドスペースを裏側から収納にした部分です。

収納の引き手

収納の引き手は出っ張らないように、またさりげないアクセントになるようにしました。

寝室から

寝室からリビングを見ると、つながっていても少し奥まった雰囲気があります。猫たちが歩き回ったら面白い風景になりそうです。

奥に洗面室

存在感のある二つの壁の奥に明るい洗面室が垣間見える風景がなんとも言えずよかったです。

洗面室

明るい洗面室の居心地の良さは格別です。お施主様のご要望で今回はミラーボックスもデザインしました。鏡部分が引き違いの扉になっています。

半埋め込みの洗面ボール

薄くて上品な印象の洗面ボールですが、半埋め込みなので深さも十分です。幅も広いので使い勝手も良さそう。

大谷石と水栓金具と陶器の洗面ボール

洗面の大谷石は細目という種類です。黒い部分が少なく、全体的に白くて木目が細かいので、上品な雰囲気です。石とクロームと木と陶器の白の組み合わせはとても美しいですね。

LEDのランプ

照明はさりげなさを重視して、シンプルにソケットとLEDのクリア電球だけにしました。

ユニットバス

ユニットバスは透明ガラスにして洗面室との一体感、開放感が出るようにしています。

Mさんは北欧などのビンテージ家具や素敵な器でインテリアを統一されているので、暮らしが始まってからの撮影をとても楽しみにしています。シャイな猫たちも元気に撮影に協力してくれると良いんだけどな…。