鴨川で、リゾートでマンションのリノベーションやってるんですよ〜…と言っておきながら、なかなかご報告できませんでしたが、ついに行ってきました！
Yさんご家族、お久しぶりでした！撮影などご協力ありがとうございました！
鴨川といえば、鴨川シーワールド！ですが、そこから東に車で10分ほど行ったところに内浦湾という美しい海があります。宿泊で利用させて頂いた宿、「魚彩和みの宿 三水」の新しくオープンした別邸の素敵な客室の広いバルコニーからは温泉に浸かりながらこの湾のすばらしい景色を一望できます。料理はもちろん120％でした！
そんな最高のロケーションを見渡す場所に今回リノベーションをしたマンションはあります。大浴場やプールも付設しているリゾート仕様で、Yさんのお住まいからも内浦湾が一望できます。
Yさんから最初にご連絡を頂いたのは昨年、2013年の5月のことでした。ご主人は鴨川で生まれ育ち、今も鴨川で活躍している30代。この冬に３人家族からめでたく４人家族に。そんな家族構成の変化もあり、そろそろ落ち着ける住まいを…ということで、職場の近くの中古マンションを購入されました。
私たちと同じ千葉県とはいえ、鴨川は気軽に行ける距離ではなかったので、最初はメールで可能な限りの情報交換から始まりました。現在の間取り図、ご希望、心配事、ご予算、日程などを確認させていただいた上で訪問しました。
さあ、問題はキッチンなのです。あっ！と言ってしまうぐらい狭い！キッチンというより給湯コーナーといった様子でした。ラジエント式コンロが一つだけ。その下には冷蔵庫がビルトインされています。リゾート仕様だとこんなことがあるのですね。これでは生活は無理ですよね…。
Yさんがイメージしていた住まいは…以下原文です。
『自然素材を使ったシンプルな空間が良いです。一日中、仕事のことばかり考えてしまい、帰宅しても、なかなか家庭のことを考える時間を持てません。ごく普通の家庭のように、普通の部屋なんだけど、仕事モードから家庭モードに気持ちよく切り替えられるような、心地よい空間を作れると嬉しいです。難しいかもしれませんが、ひとコトで云うと「すごく普通の部屋。」が希望です。現在は、妻と２才の息子と生活しておりますが、今年もう一人生まれる予定です。ゆったりとしたキッチンから、常に子供達へ目が行き届くようなレイアウトが希望です。』
そうしてYさんご家族の人柄に引き込まれるように相談が始まりました。
工事中の様子は→コチラ！
キッチンは動線と収納と向きが命。見渡せるキッチンを要望されているのでアイランドに決定。コンパクトなキッチンにする必要性から、IHクッキングヒーター部分とシンク部分を分離させ、細かく収納を設定するためIH側をオーダーメイドしました。このマンションはオール電化だったのでIHクッキングヒーターしか選択肢がなかったのですが、アイランドでこのレイアウトの場合は、IHのメリットは大きいですね。加熱していない時には全体がカウンターとして作業面になります。奥様からもキッチンの使い勝手の良さが一番の感想でした。
壁はオガファーザーという紙クロス仕上げです。塗装下地材ですが、汚れたら塗る予定で採用。水色の部分はEcosオーガニックチョークボードペイントのクレイブルーで、ご主人と奥さんのお父さんが塗りました。さわやかで良い色です！ちなみに天井も二人でセルフペインティングしています。
テレビの後ろの壁はレッドシダーの羽目板、床はナラ材の無垢フローリングです。キッチンの床はADVANのフロアタイル、アイランド部分の造作キッチンはタモ柾目の突板仕上げ、テーブルはチークのアンティーク、椅子はチェリーと色々な仕上げが混在しています。整然とした統一感もいいですが、こんな風に少しずつ違うのもまた良いですよね。実は、キッチンのシンク前の壁はタイルを貼る予定だったのですが、色々な事情で未施工なのです。Yさん、落ち着いたらやりましょうね！
ナラ材の無垢フローリングは夏は裸足で気持ちよく、冬はラグを敷いてと衣替えしているそうです。この住みこなすセンスはYさんのさすがなところです。照明や家具も良いですね！
「これから少しずつ自分たちらしい生活感を出していきたい」最後にYさんはそうおっしゃっていました。お仕事柄、良いものを見つけてくるのが上手いYさん。家族と一緒に成長していくYさんの家が本当に楽しみです！
またお邪魔させてくださいね！
