マンションのリフォーム・リノベーション、新築戸建はハンズデザイン一級建築士事務所|千葉県 船橋市 東京

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Fさんの家の上棟の日。

なかなか全部を見ることはできないと思いますが、木造の在来軸組では一日で建物のカタチが現れます。大きな構造物と空間がどんどん出来上がる様子は圧巻です。良い機会ですのでその様子を時間軸で追っていきます。

朝、トラックに乗った木材と大きなクレーン車が現場に到着し、上棟の一日がスタートします。現場監督1人、大工さん3人、鳶さん3人、クレーン1人のチームです。

木材はトラックからクレーンで吊り込んで現場に入れます。上棟ではクレーンが大活躍します。

柱には記号が振ってあり、迷いなくどんどん土台に差していきます。文字が書いてある紙で巻いてある柱は化粧柱で、完成後そのまま見える柱です。傷をつけないように養生してあります。

次に1階の柱の上に梁を載せます。大きな空間をつくるには大きな梁が必要です。現場の形状が原因でクレーンが使えない場所があり、その部分は人力、手起こしになってしまいました。これは本当に大変そうでした。

あっという間に平屋が完成。2階の床に合板をはっていきます。

ここまででお施主さんが準備してくれたお弁当を頂きながらお昼休みに。工務店の社長さんが幣串の準備をしてくれています。曇り空で日差しが弱くて助かりました。

次に2階の柱、またその上に梁を掛けていきます。

屋根の棟木や登り梁を掛けて上棟になります。柱も梁も4寸なのでがっしりした印象です。骨格だけですが空間が見えてきました。

棟木に弊串をつけてお供えをしてお祈りを行いました。お施主さんも屋根まで登ってくれましたが、さすがに2階の屋根の上は足がすくみます。雨が降らなくてよかった〜。

この一連の流れが上棟の一日です。職人さんたちの息のあったチームワークの良さはさすがでした。

最後に屋根の上でFさんのご主人、社長、棟梁と集合写真。上棟おめでとうございました!

Fさんの家の基礎コンクリート

こんにちは。

Fさんの家。さあコンクリートを打つぞ!という時にちょうど梅雨入り…。
少し心配しましたが、大幅な遅れなく施工することができました。

基礎立上がり部分の鋼製型枠がセットされているところ。

ごつい鉄板が並んでいるのでなかなかの迫力ですね。この中にコンクリートが流し込まれるわけです。

生コンが到着。受け入れ検査。この灰色でドロドロの固まりがフレッシュコンクリート=生コンです。

さあ、打ち込みです。本当に晴れて良かったなぁ。

コンクリートを入れる人、バイブレータという機器でコンクリートに振動を与えて締め固める2人、基礎高さを見ながら表面を調整する人の4人掛かりで打設して行きます。

生コン車1台分のコンクリートが終わり、2台目を待っている時、急に風が…。

あ〜来ちゃった、水分いっぱいの真っ黒な雨雲。心配したFさんからも電話が…養生シートを準備するなどにわかに慌ただしくなる現場…。

ハラハラしましたが、雲は目前で崩れて散り散りになり、避けて通り過ぎました。やれやれ、よかったです。

上の写真はFさんの家の外部仕上げ材料を太陽の光の下で並べてみたところです。外壁はガルバリウムの金属サイディングで、落ち着いていながらさわやかな明るい雰囲気。窓と屋根は黒、軒裏は明るい木目になります。外壁面にアクセントに一部ジョリパッドの左官仕上げが入ります。3枚並んでいるサンプルはどれもおすすめできる色合いです。あとはFさんに決めてもらいもらいましょう。

さていよいよ次のご報告は上棟になります。お楽しみに!

その家を買う前に。

新築の狭小木造3階建て住宅の購入を計画されている、若い方々にご提案です。まだ、買わないでください。

ある日、ポストに入っていた不動産会社の土地販売の2色刷りの安いチラシ。僕にはそんな予定はないのですが、なんとなく眺めてみました。広い敷地を小さく分割している土地の図面と3階建の住宅の間取り図が小さく載っています。建築条件付き売地とのこと。

売る側にも買う側にもかなりニーズがあり、知人やお客様のこのタイプの住まいにご訪問させて頂いたことがあります。それにしても、このチラシの参考プランはひどいですが、ものすごい安売りをするのですね!どんな住まいになるのでしょうか…想像したくないですね。

ずっと昔からこのような住宅は建築されていました。売る側の事情がありますから建築条件付き売地がでることは仕方がないことです。でも、どうしてコレを『買う人』がこんなにいるのかな〜と考えてしまうのです。

例のチラシの条件をもう一度見てみましょう。
北側に道路があります。玄関も北側。南側には間近に隣の建物があるのでしょう。間口は6メートルしかなく、隣地に挟まれているので東西の隣の建物との距離は1メートルぐらいになってしまいます。さらに、一戸建てだから車庫も欲しい…。難しい条件ですよね。

解答の例として参考プランをみてみます。なんと?!4LDK、ウォークインクローゼットも2つ、収納もたっぷり、床暖房、食洗機、バリアフリー、さらにフリープラン?!…素晴らしい!!!素敵な新しい生活がおくれるに違いない…ということで購入してしまうのでしょうか?

「住まい」は家電や自動車とは違い、スペック表と数回の内見だけではほとんど実態をつかむことができません。また残念なことに、決められた建築会社は、短期間に引き渡して完了させなければならないので、このような難易度の高い敷地、非常に安い建築価格という条件で、本気でフリープランを考えるつもりは最初からありません。本当は時間をかけて良い家を建てたいけど、それでは儲からない…というのが本音です。

「住まい」に対する価値観や自分なりのこだわりというものは、金銭感覚、空間体験、人間関係の構築など、大人になってからの様々な経験によって育成されてくるものだと思います。そういった経験が浅い、少なくとも20代の間や新婚の時期は、賃貸住宅がいいのではないでしょうか?

まずは、色々な地域、様々な環境の賃貸住宅で生活をして経験を積みましょう。幸い最近では、賃貸住宅の選択肢が増えてきました。そこでの暮らしを経ることで、少しずつ、将来の自分の家のあるべき暮らしがつかめてくるのだと思います。『本当の自分の家』を建築するのはその後で遅くないのではないでしょうか。

どんな住宅でも建築するためには、膨大な、材料・エネルギー・人件費・時間・コストがかかります。現実にこのチラシのような、どうしようもない住まいが大量に建築されていることを考えると、あまりに多くの無駄を安易に生み出していると思います。

是非ご一考ください。

Fさんの家の配筋検査と1階の形

こんにちは。

5月中旬。この日はFさんの家の基礎の配筋検査でした。100ピッチの頑丈な配筋です。今回お世話になっている建設会社さんはコンクリートにこだわっておられるので、打設の日が楽しみです。

写真で家の形もわかりますね。1階はコの字型で中庭があります。敷地は旗状の敷地で、ぐるりと隣地の2階建ての家に囲まれています。プライバシーを確保しながら家の中と外を色々なシチュエーションでつなげようとしています。

中庭と南側の庭、長いアプローチにはどんな木や植物を植えたものかな…と思案中です。

それではまた!

Fさんの家、はじまりました。

こんにちは。4月末の良い日にFさんの家の地鎮祭が行われました。

雨が心配されましたが、テントが用意してあって段取りが良いな〜と思っていたら、現場監督さんが雨男で慣れていたらしいという幸運なのでした。

それにしても…立派なお供えですね!

下の写真は砂山と鎌、鍬、鋤です。穿ち初めの儀の準備です。これで「エイ!エイ!エイ!」とやったわけです。

お施主さんも現場監督も私たちも神主さんもみんな同世代。

安全な工事のもと良い家が建ちますように…力を合わせてがんばろう。

最後に記念写真。

完成は11月頃の予定です。

どんな住まいになるのか…乞うご期待!